テニス / 競技規則 3

ボールとコートの速さ

ITF · 2026
要点

承認球、ボール交換の手順、ボールの全仕様と、ボールの種類とコートの速さの関係を説明します。

このページの内容規則3 — 承認と事前告知規則3 — ボール交換と傷んだボール付則I(a–b) — 表面と共通仕様付則I(b)、注1–4 — 内圧、標高、変形量付則I(c) — 耐久性の限度付則I(d) — ステージ3のレッド・フォームボール付則I(d) — ステージ3のレッド標準球付則I(d) — ステージ2のオレンジボール付則I(d) — ステージ1のグリーンボール付則I(d–e) — ジュニア球の測定と試験付則I — コートペースの分類付則I — ジュニア競技以外でのグリーンボール

規則3 — 承認と事前告知

テニス規則に基づいて使用するボールは、付則Iに適合しなければなりません。大会球はITFの公式承認球一覧に掲載されていなければなりません。ITFは、自らの判断、または選手、製造業者、各国協会など実質的な利害関係を持つ者の申請により、ボールや試作品が仕様を満たすか、その他の理由で承認されるかを決定します。これにはITFの審査・聴聞手続が適用されます。

主催者は大会前に、使用するボール数が2、3、4、6個のいずれであるかを告知します。ボール交換を行う場合は、その方法も告知しなければなりません。

規則3 — ボール交換と傷んだボール

ボールは、セット開始時または合意した奇数ゲームごとに交換できます。ゲーム数による交換では、ウォームアップの使用を考慮し、最初の交換を以後の間隔より2ゲーム早く行います。この計算ではタイブレークを1ゲームと数えます。

タイブレーク開始時にはボールを交換しません。その時点が交換予定なら、次のセットの第2ゲーム開始時まで延期します。

ポイント中にボールが破損した場合は、そのポイントをやり直します。ポイント終了時に単に軟らかくなっているだけで、破損していない場合は、やり直しません。

付則I(a–b) — 表面と共通仕様

付則I全体では、SI単位による測定値が優先されます。ステージ3のレッド・フォームボールを除き、ボールの外側は均一な繊維製カバーで覆われていなければなりません。継ぎ目に縫い目があってはなりません。ボールは、列挙された標準球またはジュニア球の仕様のいずれかに適合する必要があります。

タイプ1の速い球、タイプ2の中間の球、タイプ3の遅い球、高地用の球は、いずれも質量56.0–59.4 g(1.975–2.095 oz)、白色または黄色、前方変形量0.56–0.74 cm(0.220–0.291 in)です。種類ごとの違いは次のとおりです。

  • タイプ1の速い球は、大きさ6.54–6.86 cm(2.57–2.70 in)、バウンド138–151 cm(54–60 in)、戻り変形量0.74–1.08 cm(0.291–0.425 in)です。
  • タイプ2の中間の球は、大きさ6.54–6.86 cm(2.57–2.70 in)、バウンド135–147 cm(53–58 in)、戻り変形量0.80–1.08 cm(0.315–0.425 in)です。
  • タイプ3の遅い球は、大きさ7.00–7.30 cm(2.76–2.87 in)、バウンド135–147 cm(53–58 in)、戻り変形量0.80–1.08 cm(0.315–0.425 in)です。
  • 高地用の球は、大きさ6.54–6.86 cm(2.57–2.70 in)、バウンド122–135 cm(48–53 in)、戻り変形量0.80–1.08 cm(0.315–0.425 in)です。

付則I(b)、注1–4 — 内圧、標高、変形量

タイプ2は加圧球でもノンプレッシャー球でも構いません。ノンプレッシャー球の内圧は7 kPa(1 psi)以下とします。標高1,219 m(4,000 ft)を超える場所でも、その大会の標高で少なくとも60日間順応させていれば使用できます。

タイプ3も、標高1,219 m(4,000 ft)を超えるあらゆるサーフェスで推奨されます。専用の高地用ボールは加圧球で、その標高を超える場所でのプレーのみを対象としています。

標準球の変形量は、互いに直交する3軸それぞれで1回測った値の平均です。任意の2つの個別測定値の差は、0.08 cm(0.031 in)以下でなければなりません。

付則I(c) — 耐久性の限度

付則I(b)の標準球は耐久性試験にも合格しなければなりません。試験装置は9ゲーム分のプレーを再現します。以下は測定特性に許される最大変化量であり、ボールの初期仕様ではありません。

  • 質量の変化は0.4 g(0.014 oz)以下とします。
  • バウンドの変化は4.0 cm(1.6 in)以下とします。
  • 前方変形量の変化は0.08 cm(0.031 in)以下とします。
  • 戻り変形量の変化は0.10 cm(0.039 in)以下とします。

付則I(d) — ステージ3のレッド・フォームボール

10歳以下の競技では、付則I(d)に指定されたジュニア球だけを使用できます。ステージ3のレッド・フォームボールは色を問いません。また、通常の繊維製カバー要件の例外です。

  • 質量は25.0–43.0 g(0.882–1.517 oz)です。
  • 大きさは8.00–9.00 cm(3.15–3.54 in)です。
  • バウンドは85–105 cm(33–41 in)です。
  • この種類には前方変形量の規定がありません。

付則I(d) — ステージ3のレッド標準球

ステージ3の標準球は、赤と黄色の組み合わせ、または赤い点のある黄色でなければなりません。

  • 質量は36.0–49.0 g(1.270–1.728 oz)です。
  • 大きさは7.00–8.00 cm(2.76–3.15 in)です。
  • バウンドは90–105 cm(35–41 in)です。
  • この種類には前方変形量の規定がありません。

付則I(d) — ステージ2のオレンジボール

ステージ2の標準球は、オレンジと黄色の組み合わせ、またはオレンジの点のある黄色でなければなりません。

  • 質量は36.0–46.9 g(1.270–1.654 oz)です。
  • 大きさは6.00–6.86 cm(2.36–2.70 in)です。
  • バウンドは105–120 cm(41–47 in)です。
  • 前方変形量は1.40–1.65 cm(0.551–0.650 in)です。

付則I(d) — ステージ1のグリーンボール

ステージ1の標準球は、緑の点のある黄色でなければなりません。

  • 質量は47.0–51.5 g(1.658–1.817 oz)です。
  • 大きさは6.30–6.86 cm(2.48–2.70 in)です。
  • バウンドは120–135 cm(47–53 in)です。
  • 前方変形量は0.80–1.05 cm(0.315–0.413 in)です。

付則I(d–e) — ジュニア球の測定と試験

ジュニア球の変形量は、互いに直交する3軸それぞれで1回測った値の平均です。前方変形量の個別測定値間の差に上限はなく、戻り変形量の規定もありません。色付きの点は適切な大きさと位置にする必要があります。

バウンド、質量、大きさ、変形量、耐久性の試験は、承認テニスボール、分類済みサーフェス、認定コートに関するITFの現行刊行物の規定に従わなければなりません。

付則I — コートペースの分類

コートの速さは、テニスコートのサーフェス試験方法に関するITFガイドに従い、試験方法ITF CS 01/02、すなわちITFコートペースレーティングで測ります。カテゴリーはサーフェスの名称だけでなく、実測値で決まります。

  • カテゴリー1の遅いコートは、コートペースレーティングが0–29です。多くのクレーや、結合材を使わないその他の鉱物系サーフェスが例に挙げられます。
  • カテゴリー2のやや遅いコートは30–34、カテゴリー3の中間のコートは35–39です。多くのアクリル塗装サーフェスや一部のカーペットがこれらの例です。
  • カテゴリー4のやや速いコートは40–44、カテゴリー5の速いコートは45以上です。多くの天然芝、人工芝、一部のカーペットがこれらの例です。
  • タイプ1の速い球は遅いコート向けです。タイプ2の中間の球は、やや遅い、中間、やや速いコート向けです。タイプ3の遅い球は速いコート向けです。

付則I — ジュニア競技以外でのグリーンボール

ステージ1のグリーンボールは、以下の除外大会を除き、他の競技レベルでも使えます。国内のどの大会で使うかは各国協会が決めます。

  • この拡大使用の許可は、世界ランキング対象のプロ大会、デビスカップ、ビリー・ジーン・キング・カップ、オリンピックおよびパラリンピックのテニス競技には適用されません。
  • 除外対象には、ワールドテニスツアーの男子、女子、ジュニア大会、およびITFと加盟地域協会が承認する団体大会、ITFワールドテニスマスターズツアーとその団体大会、ITF車いすテニスツアーとその団体大会も含まれます。
独自の解説と翻訳であり、競技団体の公式出版物ではありません。 提供されたITF Rules of Tennis 2026に基づきます。大会規程や承認された代替方式による特別条件は、別途明示します。
出典と方針 ↗